あなただけが好きだから





「まぁまぁ、蓮くん遅れるんだね?」




「はい、涼の勉強に付き合ってます」




「そりゃ仕方ないな……」




私だけかもしれないけれど、少しギクシャクしながら委員会が進む。
どうやら本条先輩は委員長らしく、他の委員よりも忙しそうに動いていた。




「じゃあ、これで解散!」



たくさんプリントを渡されてそれを持ち帰る。
やはり学校の行事は大変だ。