「やっと、見つけた。
大丈夫?ルナちゃん」

ヤックンも、心配そうに見てる。

心配かけちゃいけない。
「葵くん、私、スケートしたいな」

私は、葵の服の袖を引っ張った。
このままじゃ、ダメ。
ケンカだけは、イヤ。


「しょうな。
おいで、ルナ。
教えてあげるよ」

私の手を引く葵くんの手。

それを掴む雅くん………。


「俺にも教えろよ、葵」


「はあ⁉まあ、いいけど」

なんだ、教えて貰いたいだけかーー

安堵したのも束の間。

ニヤリ、とだれかが笑った気がした。


ん?