「……………ルナっ、よかった。」


ふわり、と抱き締められた。

それは、雅くんの胸の中ーーー。



雅くん…………?




震えてる腕で、私を抱き締めた。
暖かい雅くんの胸の中。



「ルナ!!!!」




葵くん。
あ、そうだ私、雅くんに抱き締められ………。

身動きがとれない。すごい力で私を離さない雅くん。

「雅、ルナを離して」


葵の低い声が響いた。
「………………ルナっ」



引かれた手。

私は葵くんに、抱き締められた。


「葵くん…………っ」


「ルナは、俺のだから」


雅くんの溺愛は、重かったけど。


葵くんに、溺愛されるのは悪くないかな。

だけどーーーーー


睨み合う雅くんと、葵くん………。

いつも、と違う雅くんに戸惑う私。


嵐の予感です。