「はい、ムーンラブです‼
ごゆっくり。」
可愛いアイスクリーム屋の店員さんは、雅くんに差し出すムーンラブ。

黄色のアイスクリームに、月のチョコとハートが混ざり合うラブリーなアイスクリーム。

雅くんは、無言でアイスクリームを掬う。

「ルナ、君を食べてもいいかな?
パクっ、ルナ、何回でも君を食べたいよ」

ぞくり。
悪寒が。

「雅くん、アイスに私の名前を付けるの止めてください」

「雅、ルナ引いてるから」

「……………」


やっぱり、雅くんの愛は重たすぎる。

美味しいアイスクリームも、味なんか分からなくなりそう。

「ルナ、アイス口ついてるよ」

え、どこ??
葵くんが、教えてくれてるのに分からない私。

「ルナっ」

えっーーーー?近づく葵くんの顔。
不意を突かれたように、されたキスーーー。




「「はあ⁉」」



「葵くん…………っ」




私、絶対、顔真っ赤だよ。