「コラー!!!!逃げるな!!!!」


「いやだー!!来るなよ、マジこえーよ!!」


逃げ惑う野郎共。
般若のごとく追いかけ回すのは、雅。

「なんか、色々失せたな。
ルナ、大丈夫?
なんか、されてない?」


「あはは、雅くんっ面白いね。
本当、かっこよかったな…………」



えっーーーーー?ルナ??


ルナの目に、誰が映ってる?





「ルナ!!今俺のことかっこいい、って言った?
金髪の髪が、電波受信したんだけど」




どんな髪だよ、お前の髪は。
相変わらず、2色だし。

「うん、かっこよかったよ。
だからもう、大丈夫。
私、なんもされてないから追いかけなくていいよ」


なんもされてないに、関しては安心したけど。

「だけど、、怖かった…………あれ?
なんか、涙が………止まんないっ」


ポロポロ、とルナの大きな瞳から流れる涙にーー。


キスをした。

「しょっぱ、泣くなよルナ。
俺、諦められなくなるじゃん。
やっぱりルナを守るのは、俺でありたい。

ルナが、好きだ。

俺の姫になれーーー」


俺への宣戦布告か。

「雅、ルナは俺のだよ」


たとえ、相手が王雅の総長でも譲れない。