今から見せる俺は、ただの高城 雅じゃないから。
「王雅の総長、高城雅に楯突く奴は……一人残らず、叩き潰す‼」

俺の目は、きっと真っ黒だ。

「はいはい、熱いね~俺らだけの訳ないじゃんな‼
出てこいよ、お前ら。
俺ら、部屋に行くから後よろしく!」

「きゃっ、離して‼雅くん‼」


ーーーーっ!!!!

ルナに、触った許さねー。

ドカッ!!


「なっ、いつの間に!!」

「俺、早いよ」

それにーーー


奴らの懐に入り込んだ俺は、固まる奴らの体に数回のパンチを御見舞いした。


そして囁く。
「俺、強いよーーカスには負けない‼」

「ふざけんな、女狙え!!人質にすれば………っ」

一人の男が、ルナに手を伸ばすーーー。

「人の女に気安く触ってんじゃねーよ!!」



黒髪が揺れた。
ルナに触れる筈の知らない男の手は、葵によって、強く握られていた。

「葵、わりい。油断した」

ルナを背中に庇いつつ、戦う葵。

「葵くん…………っ」

ルナの、震えた声が倉庫に響く。


「葵、ルナ任せた。
俺が奴等を倒すから、お前はルナを守れ!!
葵、、ルナを頼む」


ルナは、葵の彼女だ。

ルナは、葵と居た方がいいんだ。











「雅くん、ありがとう。
怪我しないでーー傷つかないでっ。
頑張って‼」



 




君の応援で、俺は最強無敵になれるんだ。



クスリ、と笑う俺は、君にはどう見える?

最高、かっこよく倒さなきゃな!!