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「どうします?本当、可愛いっすね‼奴等来る前にむふふ、とかーー」

何?誰?

私ーーー
埃だらけのソファで目が覚めた。 

「ンッ、何ここどこ?」

暗い倉庫。
目覚めた私の目の前には、知らない男達。

「あ、起きたみたい。
やっぱり、可愛い。どっちの女?高城雅?
千崎葵?」


千崎 葵って、葵くん千崎って名字なんだ。
知らなかった。

「葵くんです。あの、誰ですか?」

不安感。
知らない不良。
だけど、不思議とそんなに怖くない。
きっと王雅の皆と居たお陰だ。

「君でしょう?高城くんのお気に入り。
高城くん、君にベタ惚れらしいじゃん。
君に、なんかしたらアイツどんな顔するかな?」

嫌だ…………。
黒髪の男の子なのに、何故だか怖い。
近づく君が、怖い……。


"金髪と、黒髪どっちの俺が好き?"ーーー


違う…………金髪でも黒髪でも、関係ない。

貴方なら、良かった。

黒髪の男が、近づくーーー。

嫌ーーー。
怖い…怖い…雅くんっ。