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「早く、立てよ‼
殴り足らねーんだよ、やらせろ‼」

本当、俺は、どうかしてる。
殴るだけ、殴ってスッキリしてルナへの想いーー
立ちきりたい。


「許してーーーーっ」 
関係ない奴殴って、俺なにしてんだ。

助けて、と祈願してる奴の顔を殴りつけたーー手を葵が掴んだ。

「やっと、居た。


雅、ルナがーーールナが囚われた………」






はあ?





ルナが、なんだってーーー?

「ルナと、雅を探しに来たんだ」 

「なんで、ルナ連れてこんな危険な街来たんだよ‼」


怒鳴りたくない。
だけど、なんでルナが、俺を探しに?
 ルナは、俺が嫌いな筈なんだから。

あり得ない………。

「ルナが、望んだことだよ。
雅の、見せてない黒い部分を見ちゃうかも知れないって話しても、ルナは、引かなかった。

分かるか、ルナは雅と向き合いたかったんだよ」


俺とーーーー?

引くぐらいしつこい俺の溺愛に、怯えて泣いてた癖に………。

本当、バカだよ。

いや、大バカは俺だ。
「俺は、ルナを好きなこと諦めない。

証明してやるよ、俺の溺愛。

いくぞ、葵‼」

やっぱり、君を諦めないーーー。