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 「あーあ、またルナに嫌われたかな。
ルナに、嫌われたくない。
ルナに、嫌われたら生きていけねーよ」


俺の愛が、重いのかな…………。


「あれはないよね~ルナちゃん可哀想。
ルナちゃん、葵くんと付き合ってるんでしょう?
なのに、愛情深すぎてやばいよね」 

「初めは、一途な愛って思ったけど…
今、ストーカーにしか思えないよね。
皆、引いてるよ」


そんな知らない女の声がして、普段なら怒鳴るけど言えなかった。

"葵くんと付き合ってるんでしょう?"ーーー
葵と、付き合ってるルナ。

それは、変わらない現実。

"愛情深すぎてやばいよね"ーーー

ずっと、ルナに幼いながらに恋してた。

歪んでる?
可笑しいと笑う?

だけど、俺ーーーーそれしか、愛情表現分からないんだよ。

好きだから、相手を想って身を引くなんてーー

「俺には、出来ない……」



ルナが、愛しい。

愛しいぐらい、好き。

誰にも渡したくないし……
離したくない。

「ルナ…………

好きになって、ごめん」



俺は、街に飛び出した。