幼いながらに執着し過ぎた……歪んだ愛。

モテるくせに、中学時代は、彼女作らなかった一途な想いーー。


そして、嫌々きた高校の入学式。

「新入生代表・南ルナです」


ミナミ ルナ?

みなみ るな?

南 ルナ……………。


俺達の知ってるルナちゃんだった。

「あの時の雅の顔が、俺忘れられない。
やっと、見つけたって笑ったあの雅の顔が、離れられない。

雅は、きっとルナちゃんを離してやらない」


離してやらない………

自分のかごの中に入れて、俺以外誰にもやらない。
その歪んだ愛は、ルナを苦しめてるって知らない。

愛が、足らなく育った雅。

執着し過ぎだけど、それぐらい好きな証拠だろう。
雅は、今どんな気持ちでいる?