我慢しきれないのは、、

「雅、口説くな。
ルナ、鳥肌立ってるよ」

俺の方。
すぐ側にいる彼女が、仲間に口説かれるのは見ていて嫌だ。

しかもーーー


「鳥肌立つぐらい、俺の愛に気づけたら最高だよルナ。ルナの手、柔らかいね~。ツインテールから覗く襟足とか、溜まんない。
生唾もんだね。
あー、キスしたい。「はい、終了!!」

突然、急停止した音楽。

正直、最後までダンスしてないけど………。

先生は真っ直ぐ、俺達に向かってきた。

「大丈夫か、南。
顔、真っ青だぞ。
具合悪いのか?」

気づいてくれた、先生に感謝しきれない私。

あ、でも本当………なんか、くらくらする。

いろんなことがあって………私、もうダメ………っ。


バタンっ。 



「ルナ?」 


「ルナ!!!」


私、倒れたの?

だけど瞼開かない。
開くことさえ、忘れてしまったみたいにーー。

「ルナ、大丈夫か?俺が抱いてやるよ」

パシッーーー


「もう限界だ雅。
ルナを好きになるのやめて。
ルナは、俺が連れてくから」

俺は、雅に怒鳴った。