「あ、ルナっ!!
可愛い可愛い、ルナちゃん見っけ!!」 

うぜー。

「あれ?慧くん」


君が気づいてくれた。
ってか、名前ーーー知ってたの?
それだけで、嬉しい。

「俺、いるんだけど。
相変わらず、うるさいね雅。
最初に手を繋ぐのは、俺ね」

雅を見ては、嫌な顔をする葵。
「ずるいけど、仕方ないよな。
わかったよ、ルナ、俺が行くまで待っててね」

ルナちゃん、引いてるから。

「相変わらず、高城さんはルナちゃん、好きだね。
なあ、俺が最初の相手貰っていい?」

ーーーーー!!!


「あー、別に………「ダメ!!アミちゃんは、俺が最初。
俺が最初、もらうから」

「「「えっ!!!?」」」

なんで、皆してーーー。
「あー、いい??アミちゃん」

なんか、スゲー注目されてんだけど。

「うん、いいよ」

俺は、君の手を握った。