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ルナを屋上の奥に、連れて抱いていた体を離した。
だけど…………
ぎゅっ。
君が、離さない。

「このまま………」

「怖かったな、ルナ。
なあ、ルナ………俺は、ルナが好き。
俺守りたい。
ルナを、守りたいーーー」

「私、葵くん好きっ」


恋になる瞬間。

それは、些細なきっかけでもなる。

「ルナ、アイツから守るから……」

俺は、ルナを抱き締めた。
「うん、葵くん、好きっ」
君が俺を抱き締めた。


ガチャーーー。

死角になって見えないけど、雅と慧だ。