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「あれ?高城くんじゃん。」
「島津………なんだよ」
「聞いたよ、南ルナちゃん追っかけ回してるらしいじゃん。
だけど、ダメダメじゃん。そんなんじゃ愛が伝わらないよ?はい、これ」

なんだ。
ビデオカメラ?

なんで、これを俺に?

「このカメラを二人がちゃんと映るようにして置くんだよ、そして………『ルナを抱きたい』って言ってみ?
一瞬で、恋に落ちるから。
まあ、それで、落ちなきゃ……見込みはないし。
たまには、強引に行かなきゃ嫌われるぞ?」

いや、もう嫌われてる。

俺に無理矢理、カメラを持たす島津。

「ちゃんと、撮れよな‼」

よく、分からない島津が。
あいつなんなの?
言えば、ルナが俺を好きになる?
ルナの気持ちが俺に、向く?
ニヤリ、と笑う俺がいた。

慧が、みていたなんて気づかずにーーー。





「あれ?葵、ルナちゃんは?」


なんで、葵が屋上に、ルナちゃんと一緒じゃないの?

「ルナなら、保健室で一人になりたいって言うからさ。疲れたんじゃん、雅に」


まさか………じゃあ、今ルナちゃんは。

「ルナちゃんは、一人ってこと?」

「どうした?慧。」


雅が、渡されていたモノ。
あれは、ビデオカメラだった。
なんで、ビデオカメラ?
「俺嫌な予感しかしないんだけど。

ルナちゃんが、ヤバイかも。行くぞ、葵‼」

「はあ⁉なんなの!!」

雅がーーーあり得ない。

だけど、、


嫌な予感しか過らない。