「あ?んだと、葵………っ」

あれ?
鋭い瞳。
呟く低い声。

「雅、そのままの雅のままでなんで居ないの?
ルナが、困惑してるよ」



「だって、怖いだろう?
俺、ルナに嫌われたら、、
嫌われたら、、生きていけねーもん。
本当の姿なんて、ルナに見せられない。

ルナが、怖がるの嫌だ」

今、何気にいい話の様で、気づいてる?
「雅のせいで、ルナが怯えてるの気づいてる?」


まさに、フリーズ。

「な、なんで………?」

なんでって、やっぱり雅は雅だ。

「ルナが、怪我したら『お嫁に貰ってやる』ってマジ?本気で言ってる?」

目を見開く雅。
真剣な顔になり、呟く様に言った。

「ああ、本気だ。
だから、大丈夫。
ルナ、愛してる」


重い…………。


だから大丈夫、の意味が分からない。

俺は、ルナをチラリ、と確認した。。


「夢、現実、夢、現実、夢。
夢かあ~‼」

指を下り呟くルナ。
現実逃避??

「大丈夫、ルナ」

俺は、ルナを抱き寄せた。

「葵くん、私…………保健室行きたい」

具合は、悪そうだ。