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バァン!!

ビックリした。
「あれ、ルナどうしたの?」 
なんか、様子が変だ。

「葵くん‼
本当の雅くんはどっちなの!?
私、分からない‼」

本当の雅?

最近の雅のが、本当の雅な気がして来てすぐに答えられない。

だけど、ルナが悩むから答え出さなきゃいけないのに。

「なんか、あった?」

これが、精一杯。

「助けてくれたの。
階段を落ちる私を………。
なのに、、普段は凄く重いの!!」

ああ、重いんだやっぱり。

愛がね、重いよね。
あいつは………。

「私が、怪我したら『お嫁に貰ってやる‼』って、私、ドジなのにどうしょう!?」

うわ、かなり痛い。
「ねえ、葵くん‼
私、どうしたらいい?「あ、やっぱりいた、ルナ。
ひどいよ、ルナ俺を置いて行くんだから」

泣き真似しつつ、ニカッ、と太陽みたいに笑う雅。
太陽なんて、いらないじゃん。
雅さえ、居れば………。

「雅くん、あ、ごめんなさい資料。
届けてくれたの?」

「うん、褒められた‼
っで、ルナも褒めていいよ‼
なんなら、ハグとか、キスとか………「雅、キモいから」


固まる雅。

キモいは、言い過ぎたかな。
けど、言わなきゃ気づかないからな。