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「やられたな、まじ」

「ああ、後1歩雅が来るのが遅かったら、俺がやってたわ」

まさか、人気のない裏庭に君が居て……襲われそうなんて、あり得ない。

「あいつ、生きてるかな?」

「気を失ってるだけじゃん?
さすがの雅も、犯罪は犯せないだろうし。
だけど………ルナが、嫌がらないのが、痛いわ」


ルナが
雅に抱き締められてるのに、嫌がらない。

その現実が今は、とても痛い。

「葵、頑張れよ」

慧の励ましも、今の俺にはきつい。

自分が一番、ルナに近いと思ってたから。

「ああ、行ってくるわ」

やりたくない。
誰にも、、
もちろん、雅にも。

「ルナ、大丈夫?」

我に返って………
「葵くん………っ」


雅から、離れて………。

そいつはーーーー



グイッ。

君を引き寄せた。
そして胸に治めた。

「雅、頭大丈夫?」


おかしいから、マジ。

半分、黒髪。
半分、金髪ってなんでこうなった?