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「俺、アミを信用出来なかった…………こんな筈じゃなかったんだ。
泣いてたな、アミ。
俺、バカだよな」


「俺が、身を引けばいいって思った。
だけど、どうすれば良かったんだろう」


「…………………」



「「なあ、葵…………助けてくれよ」」


正直、嫌だ。


膝を抱え、公園に佇む二人を見て俺は自販機で暖かいコーヒーを飲みながら、二人を見た。


泣きながら、倉庫に飛び込んで引きずる様に連れて来られた俺は、二人を眺めた。


「ママ、あのお兄ちゃん達泣いてるよ」


「見ちゃいけません」


小さな幼児が、二人を指差した。

「どうしたいわけ?」

「「尾行したい」」


尾行!?誰を?って…………。

「尾行して、なんになる?
二人が、もしマジにラブラブしてたらどうする訳?
今さら出て行くなよ?
お前ら、女々しいわ!!」

「「………頼む………力を………」」


こえーよ。

マジ、こえーよ。

二人、正座をし、頭を下げた。




「ママ、あのお兄ちゃん達、大丈夫かな?」


「…………」


お母さん、なんか、言ってくださいよ。

「場所、歩きながら話聞くわ」

いたたまれなくなって、歩き出す俺ら。
やはり、二人はかなり落ち込んでいる。

めんどくさい。
いつも、ムードメーカーの慧さえ、落ち込みがヤバイ。