「…………直!!お前ん家のラーメン、泣くほどうまいってよ~‼」


「……あー、そりゃ、嬉しいわ。
家上がれよ。部屋にラーメン運ぶから」

「あー、ありがとう」

先輩は、やっぱり優しいです。

私は、清水先輩の家へ、お邪魔した。

「ごめんなさいっ、先輩」

私は二人の先輩に、謝った。
店先で、泣く私。

「大丈夫、落ち着いたらラーメン食べてね。
めちゃくちゃうまいから」

ありがとうございます、清水先輩。

「大丈夫、行こうルナちゃん」


ありがとうございます、廉先輩。


私は二人の先輩の優しさに触れて、少し落ち着いた。


「先輩、ごめんなさいっ。
泣いてごめんなさい」

本当は、まだ泣きたい。

だけど、心配させたくない。
「美味しいです、ラーメン」

「………………」

だけど、先輩は黙ってラーメンを食べてるだけ。

「先輩?」

怒ってる?私が泣いたから。
「あいつじゃなきゃ、ダメなの?」

えっ…………?
あいつって。

雅くん?


「あいつのどこがいいの?
簡単に、関係ないって逃げる奴のどこがいいの?
もっと近くに、いるじゃん。
君を想ってる人」

私を想ってる人?