「ルナちゃん、大丈夫だよ。
大丈夫だからっ」

優しい廉先輩。

廉先輩は、優しい。

雅くんの腕の中じゃない、違う腕の中で泣くなんて雅くんにまた誤解されちゃうかな。

私は、隠し切れない涙を流し、廉先輩の胸に顔を埋め泣いた。

「先輩、それくらいにして。
ルナちゃんも、離れてっ」

慧くん?

何かに焦ったような、慧くんの声。






「ルナは、俺よりそいつがいいんだ?
じゃあ、勝手にしたらっ」

えっーーーーー?


廊下に目を向けたら、鋭い瞳の雅くんが居た。

えっ、なんで雅くん。

私、今…………廉先輩と抱き合っていた手を引っ込めたけどもう遅い。

「雅くんっ、待って!!「勝手にしたら?
俺には、関係ないけど」


雅くんっ…………。

「へーー、関係ないんだ?
やる気のない人は居なくてもいいよ。
あー、彼女なら俺が送るから君、帰っていいよ?

じゃあ、しおりの説明します。
座って座って」

雅くんは、私を見てくれなかった。

私を見ずに、帰ってく雅くんに泣きそうになった。