パンっ!!!!
弾けた音が聞こえて、アミが手をあげていた。
「ルナのバカ‼アホ‼
葵くんや雅くんに失礼だよ‼

本当は、誰が好きなの!?
分かってる筈だよ………
ルナ、、素直になって」



アミ…………。



「ルナ、俺、ルナが好きだよ」



「私……私ね。

雅くんが好きっ」




瞬間……………空気が変わった。


「うん、ルナ…………バイバイ」



「アミ、ありがとう」

ルナちゃんが、走った。







「ルナ、頑張れ………!!」


叩いてしまった右手は、震えていた。

だから、そんなアミの手を握った。

大丈夫。
大丈夫。








ーーーーーーーーーー






雅くん、どこ?

教室は授業中。
いるわけないと、思いつつ教室を覗いたら机に顔を伏せた金髪と黒髪が見えた。

知ってるよ。

私が怖くならないように、あのままで居てくれること。

私はね、金髪がずっと怖かった。

だけど、金髪とか黒髪とか関係ない。

私はねーーーーー…。





ガラッ!!!!




「雅くん、私っ雅くんが好きっ!!!!
好きなのっ!!!!」









「ルナ………………夢??幻?「本物だよ、ずっと、ごめんね。私っ、雅くんが好きっ」



みんないるのに、私と君だけなんて思ってしまうぐらい。


みんなの注目を浴び、下を向いた私の目は塞がられた。

見知った胸の中にいた。


「雅くん……………好きっ」





君が好き。
だから、何度だって気持ちを伝えるよ。

「好きっ」





 
「あんま、煽んなよ。
キスしたくなるだろう」






ちゅっ。






「我慢出来なかった。
ルナ、好き。

愛してるよ」




少しだけ、頬の赤い君が甘く囁く。




「「「キャーーー!!!!!」」」






「「「マジかよ‼」」」






女子からの悲鳴。


男子からの悲鳴が上がる。


だけどその中に、祝福の拍手も頂いた。