「絶対、死んでも休まねーよ‼
葵になんか、渡さねーし。
イチャイチャ阻止してやる‼げほごほっ」

強気なこと言ってもやっぱり、具合は悪い雅くん。

熱が高そうだ。

大丈夫かな?

「雅くん、私っ看病してあげる。
なんでも言ってね!!
だから、休んだ方がいいよっ」


「それってつまり…………ルナの家で看病してくれるってこと?」


「う、うん。嫌?助けてくれたお詫びしたいなっ」


私はただ、助けてくれたお詫びに看病したいだけ。
なんだけど…………。


「はあ⁉ダメに決まってるじゃん。
なんで、ルナの家で、看病しなくちゃなの⁉
ルナ、分かってる?

雅は、どさくさに紛れ、ルナ襲う気だよ‼」

まさかっ。
雅くんが…………?

首を傾げた私。

だって、今までそう言うチャンスはたくさん合ったのに、無かった。

「私は雅くんを、信じてるからっ!!」


「俺、絶対手出さないよ。
死んでもしないから」








「じゃあ、俺も看病してやるよ」



揺られる車の中で、葵くんがニヤニヤしながら言った。


「はあ⁉いや、いいよ」

即座に断る雅くん。



「俺はルナの彼氏だよ。

いるのが当たり前だよな」

そう、ニヤニヤ笑う葵くん。