居ても立っても居られない。
ルナが中に居るんだ。

俺は、背後に立つ奴を見た。


「来たのか……?」



「どうしたい?」


「……………助けたい」


「じゃあ、任せた」


背後にいる奴は、笑った。

「行くぞ‼」


ガシャンーーーーー!!!!!!

そして、俺は………


倉庫を蹴破った。












「来たな、高城。
一発やっちゃおうかと思ったわ!!」


バカな奴。

「来いよ、ミオ」


「やだぁっ!!」 
泣いてる美織ちゃんがいる。
きっと側にあいつがいる。


そう"あいつ"ーーーー。


「ルナちゃんだけは、逃がして‼
ルナちゃんは、悪くない。
私なんかのために、友達だって言ってくれたの。
だから………「あめぇあめぇな、お前っ。
バカじゃねー?高城の弱みを簡単に渡す訳ねーじゃん!!いいから来いよ‼」

「やだぁ!!ヤスくん‼」



ーーーーーーガシッ‼










「人の女、泣かしてんじゃねーよ‼」


汐の腕を掴む強い力ーー。


引き寄せ美織ちゃんの体を抱き締めたのはーーーー




「………ヤスくん‼」









君を愛す一人の男だよ美織ちゃん。



*雅side*