きっと俺は、弱ってるーーー。



久しぶりに風邪引いて弱ってるんだ。

「なあ、慧………。
ルナはやっぱり葵が好きで、俺の想いは届かない。
好きになるの、諦めた方がいいよな?」


慧に、同意を求めたかった。

慧ならこうするな、とか慧のする方を俺が選びたい……ただ、それだけなんだよ。



「マジで、言ってんの?

雅………雅はスゲーよ。
どんなに嫌い言われても、めげないし溺愛がひどくても引かれても、やめないし」

それ、褒めてる?

貶してる?



「だけど、それが雅じゃん!!!

嫌いって言われたら諦めるのは、雅じゃないよ。

俺の知ってる雅は、自分の信念を曲げない奴だよ」



俺は、何を躊躇っていた?

嫌いっていわれたらそれで終わり?
そんなん俺じゃないじゃん。

「分かった、諦めねーよ」

たとえ、嫌われても諦めねー、だってそれが俺だから。









「雅!!!!!!!

ルナが、囚われた‼」


 






だからな、まさかもう動き出したなんて、、
このタイミングであり得ないって思ったんだ。