「雅、何してんの?」





「やっぱり、ルナが好き。

好きだから………………我慢出来ないんだよ」


切なそうに言う雅くんに、私の心は揺れ動いた。

どうして貴方はいつも、私の心を
揺れ動かすの?

「私は葵くんが、好き………」 

これが私の精一杯。
「分かったよ。
ごめん、俺先いくよ。
ごめんな、ルナっ」


君とキスをした。
悲しかった。
苦しかった。

バタンッ。

君が、泣きそうだった。

「葵くん…………私っ」


私は葵に抱きつき泣いた。

悲しくて、辛くてーーうまくいかない。

「大丈夫、ルナ。
守るからーー」

違うよ、違う葵くん……。

「雅、許せねー」


違う、悪いのは私。


雅くんの気持ちを知りながら、ちゃんと言わなかった私のせい。

雅くんが、悪いんじゃない……。

私は、葵くんに抱き締められたまま、眠った。


「おやすみ、ごめんな。
ルナっ」


君が触れた唇。

大好きな人からの唇なのに、、
今はとても辛い。