雅くんにかかっていた毛布が、床に落ちた。
私はそれを拾うと、雅くんに毛布をかけた。


かけたんだけど…………


グイッーーーー

「きゃっ」


反転する私の体。

ソファに寝ている雅くんに、倒れ混む私は……反転した。

えっ…………雅くん?

寝ぼけてるせいか、雅くんの目がいつもと違う。
いつもとまったく違う。

「雅くんっ、寝ぼけてるの?
離してっ?」

ちゅっ。



えっ…………?
不意に聞こえるリップ音。
重なったのは、雅くんの唇。

「ンッ、やぁ、離して‼」

どうして………離してくれないの?

悲しみを含んだ様なキス。



「ルナ?…………っ、雅、なにしてんだよ!?」


葵くんの声が聞こえて引き離された体は。

ふわり、と抱き締めれた。


葵くんの腕の中………。