君の泣き顔が、離れないーーー


君は、今でも泣いてるかな?



「じゃあ、私はこれでーーー」


そう言い、帰る後ろ姿の君を………見つめた。

「あ、いたいた。
なんの騒ぎだ‼」

総長ナイス。

「すいません、ちょっと出掛けてきます‼
ルナちゃん、お願いします‼」

「おい、どこ行くっ、なんだあれ?」

「なんなの?ルナっ」

「うん、青春かな」

そう、青春。

もう一度、青春したかった。

だから、君を追いかけた。


あ、いた。

小さな公園。
後ろ姿で、分かる彼女だ。

ドキドキしてる。
声をかけるのも、ドキドキする。

「ねえ、あのさっきはありがとう。
大丈夫?」


君が振り向いた。
涙目で、君が見た。


「あ、あなたは。
大丈夫です。わざわざ来てくれたの?」

君が涙を拭う。

「好きだったんだ、あの先生。
でも、男はあいつだけじゃないよ?」

あんな最低なやつだけじゃない。

俺なら、大事にするのにーーー。

「もう、男の人なんて嫌いっ。
もう、誰も好きにならない!!………っ」

君が、泣くから悪い。

君が、ひどく傷ついてるから悪い。


「そんな悲しいこと、言うなよ。


俺が守るからーーー、絶対泣かさないから、そんな泣くなよ」


どうしてかな…………

ずっと好きだったルナちゃんよりも、

もっともっと大切な人が出来ましたーー。