「本当、可愛いね。
彼氏にも黙っててあげるから、もう少しだけいいよね?」


「いやっ、来ないで‼」

どうして…………っ。

「先生、やめてください‼」

点滴に繋がれ、意識の薄い私は力なんか入らない。
逃げなきゃ、と思うのに…………体が動かない。


「静かにしなよ。
鍵閉まってるし、少しだけだからいいよね?」

何が?、分かってるよ。

先生が、ただの男にしか見えない。

先生なんかじゃない………。

どうして私ばかり…………。


涙が、頬を加速する。


「葵くん…………っ」


先生の伸ばす手が、私の足に触れた。


いや……………っ。













バァン!!!!!!!



ドアが、蹴破られた。


強い力が、ドアを吹き飛ばした。


「ルナちゃん!!てめー、ふざけんなよ‼」


ヤックン。 


なんで………………?