「ルナ、お願いします。
熱がスゴくて……」

「すいません、今取り込んでまして。
並んで頂けたら………」

はあ?

並ぶ?
みんな平気そうな顔してる奴等なのに、こんなにルナは苦しそうなのに、並んで待てと??

あり得ない。

「あのさ、具合が悪いの見てわからない?
意識朦朧としてんだよ、重症な人を見れよ‼
ルナに、




ルナに、なんか、あったらオメーら容赦しねーからな‼」


俺がそう怒鳴った時ーーー、ルナが起きたんだ。



「雅くん、大丈夫だよ私。
並んで待てるから……っ」



ねえ、無理しないで。

無理して、笑わないで………。

本当は、起きてるのだって辛いはず。

なのに、、

「葵くん、下ろして」

なんで………?
立ってるのも、しんどい筈なのに…………。


「雅くん………


ありがとうっ」

ふらっ。




「きゃっ」


ふらつく君を抱き締めようとした手とは、違う手がルナを抱き締めた。


白衣を着た20代後半の男性医師だった。