「へー、いい写真撮れてんじゃん」

「だろう?俺のコレクションが、また増えたぜ‼って、葵‼」
後ろを振り向けば、葵。

すぐ側にはルナもいる。

「ルナ、俺は、別に………」

「へー、葵くん。
あっちいきたいな。ヤックンも、行こう‼」

ル、ルナが冷めた目を!?

しかも、俺だけ置いてく!?

「待ってルナ、写真欲しいなら俺の写真あげるから行かないで‼」


「………………」


「あ、なんならルナとツーショット撮影するよ」

「………………クスッ、可笑しい雅くん。
本当、カッコいいのに普段が、これじゃね。
さっき、ありがとうね!!」

え、何?

なんな訳?褒め殺し?
ルナは俺を、褒めて殺したい訳?

「さっき、助けてくれてありがとう‼

ありがとうね!!」

どうして、君は俺を惑わすの?

やっぱり、好きだ。

君を深く愛してもーーー

いいですか……?


「行こう、きゃっ」
あ、ルナ。

スケートは、したことないし君を支えることも出来ない。

ーーーーガシッ。

「大丈夫、ルナ。気を付けて」


やっぱり、助けたのは葵で。

やっぱり、悔しい。