いつも笑ってる人が、傷ついていないわけはない。 理解できない苦しみから、彼を解放するには諦めること。 でも諦めきれなくて、彼はそこで踏ん張っていて、そこで迷っていて、そこで苦しんでいる。 誰よりも楽しそうで、誰よりも輝いている彼が、何故かとても……とても愛おしくなった。 この感情の名前を、私は知らないのに知らないくせに、芽生えてしまったんだ。