私が言ったことがよっぽど響いたのか、波留多は前より安全運転で道を走る。 私はそれが少しおかしくてクスッと笑った。 「波留多」 私が彼の名前を呼ぶと 「ん?」 彼はすぐに反応してくれる。 「ありがと。」 昨日から何回言っても言い足りない言葉。 絶望の底に突き落とされなくて済んだこと。 すぐに手を伸ばしてくれなかったら私はずっと深い所まで落ちてたであろう。 「おう」 嬉しそうにはにかむこの人に意味が通じてるのか分からないが、私はふふっと笑みを浮かべた。