「ま、元からお前に拒否権なんてねえけどな」 そう言って私の腕を引っ張り、いつものようにズカズカとその場所へ入っていく。 「な、なにここ、ヤバい。」 …色んな意味でヤバいと思う。 さっきから俺様系の変な発言をしてる波留多は置いておくにしても、大理石の床とか、シャンデリアとか。 これ、漫画の世界だってば。 間違いない。 私は目をチカチカさせながらエレベーターに乗せられる。