「あんた、バカなの?」

「俺は至って真面目だ」




目の前には1枚の紙。

そこにはお世辞にも綺麗とは言えない字が並んでいく。






「殴る、蹴るって…そんなの作戦じゃないじゃん!?バカなの!?」

「あ?ほかにどう説明するんだ」

「わざわざ場所設けられてるんだから話し合いするとか、それじゃ無理だったらどうするとか、そういうんじゃないの?」

「あ、んーそれもちょっと違うんだよね〜」

「隆琦、どういうこと?このバカ総長じゃ話がわからない」







隆琦は分かりやすく眉を垂らして私達を見るとゆっくりと話し出す。





「それまでのこととかだよ。情報が漏洩したら笑えないし、下っ端が狙われたら期限なんて無いようなものだし」

「だから?」

「常に何かに構えてないといけないんだ、僕たちは」




真剣に言った顔に少し戸惑う。