初めて聞く了雅の本音に目を見開きっぱなしなのが分かる。 「俺以外の幹部は友梨を選んだ。俺だけが、騙されなかったのを友梨には見破られなかった。」 「うん」 「お前が傷つくなら、突き飛ばしてもうかかわらないようにすれば、もう解放されるんじゃないかって考えた」 「うん」 「それでお前は星龍の姫になった。こうなるなら最初から手放さなければよかった。」 吐き出すにつれて涙声になる了雅に、なんて声をかければいいのかわからなくなる。