さすがに私も緊張する。

こんなに大勢の人がいる中の中心で自己紹介なんて。


波留多の率いる星龍に、何でか気に入ってもらいたくて必死で。

でもやっぱり裏ぎり者っていうレッテルが貼られてしまっていて、すごい邪魔だ。



無性に泣きたくなった。





「もういい大丈夫だ」


波留多に腕を引かれ、後ろから何回も頭をわしゃわしゃされる。




「あの噂を流したのは黄竜の姫、小金井友梨らしい。今はまだ信じられない奴もいるだろうが、咲良と過ごしてみろ、そんなこと思う奴はいなくなるくらいだよ、こいつを星龍で預かってみようと思う、どうだ?」