「…なに?」 「颯斗とユウくんのお母さん…?」 「そうだけど?」 “何言ってんの?”と言いたげな目であたしを見下ろす。 いや、だって…。 しょうがないじゃん。 お母さんって何歳なの!? 20代にしか見えないよ? もう一度、女性に視線をやると、にっこと微笑んでくれた。 眩しい笑顔。 甘い目元。 形のいい唇。 綺麗な鼻筋。 完璧な容姿の人って、本当にいるんだ…。