「…ごめん、なんでもない!今の、忘れて…っ」 あたし、何言ってるんだろう…。 完全に無意識だった。 こんなこと、今さら言っても困らすだけ。 その結論にたどり着いたじゃん。 それなのに、どこまでバカなの…? どれだけ颯斗のこと困らせれば気が済むの…? 胸の中に秘めて。 溢れないように蓋を閉めて。 その蓋が二度と開かないようカギをかけて。 閉じ込めないといけなかった想い。