「ユウ大丈夫か?苦しいけど、頑張ろうな…」 その直後に聞こえたのは、間違いなく颯斗の声。 ユウくん、なにかあったのかな…。手術をすると言っていた日からだいぶ経つ。本来なら元気になっているはずなのに…。 このドアの向こうに颯斗がいる。だけど、どう考えても会っていい雰囲気じゃない。 苦しむユウくん。 何度も優しい言葉をかける颯斗。 見なくても、2人が大変なことくらい分かる。 あたしが入る隙間なんてない。