「ケホッ…ケホッ」 むせながらも、台の上に置かれたお茶を飲み、落ち着かせる。 空になったペットボトルを置こうとした時、こっちを見ている男の人と目が合った。 その瞬間、何故か心臓がドクンと大きく脈打った。 きらきらの金色の髪。 胸元と耳を飾るシルバーのアクセサリー。 長い前髪の向こうには切れ長の目。 世にいうヤンキーって人。 初めて見た。