「ふぁ〜…」 ……だるい。 夏休みだと言うのに、午前中は補習が続いている。 こんなことするよりも、希愛のところに行った方が絶対にいい。 どーせ、授業なんて頭に入らないんだから、受けても受けなくても同じだろ。 補習は午前中で終わり。 1限目が終わり、あと1時間か…と、時計を眺めていると、突然ポケットに入っていたスマホが震えた。 取り出し、画面を見るとおじさんからだった。 と、言うことは希愛のことだろうと思い、スマホを片手に教室を出る。