「ねぇ、颯斗。七夕の日があたしの誕生日だって覚えてた?」 「覚えてる。忘れるはずない」 「デートしたい、病院の屋上で」 また、一緒に星見るって約束。 その約束が果たされたら、全部終わり。 そのデートが終わったら、いつ死んでもいい。 それにね、誕生日が最後のデートってなんか素敵でしょ? 「絶対、する…」 真剣な瞳であたしを見つめる颯斗ににっこり微笑んだ。