「私だって手術してあげたい。助けてあげたい。だけど、今の君を手術するのは危険と判断されたんだ…」 ぎゅっとあたしの手を握りしめる先生の手は震えていた。 きっと先生も怖いんだ。 元々リスクの高いと言われた手術。 そのリスクがもっと高くなったあたしを手術するなんて、殺すのと同じ。 だけど、それでも…。 「……あたし、頑張るから……。 お願いだから…。 手術してよ……」 ────絶対に諦めたくなかった。