「あたしと、出逢ってくれてありがとうね…」 「なに別れのあいさつみたいなこと言ってんだよ。俺、ちょっと飲み物買ってくる」 …逃げないでよ。 まだまだ、伝えたいことたくさんあるのに…。 本当、しょうがないなぁ。 目頭に溜まったものがこぼれ落ちる前に拭うと、残っていたクレープを食べた。 思っていたよりもボリュームがあり、1つ食べ終わるとおなかもいっぱい。 颯斗が買ってきてくれたウーロン茶を一口飲むと、甘かった口がすぐに元に戻った。