「こんな話、いきなり聞かされても引くね」


ははっと乾いた声がこぼれた。

なんなんだろうね。

心にぽっかりあいた穴。

その穴は、何かを求め埋めようとしているわけではない。


「いや、引くっていうか、ちょっと驚いたっていうか…」


「そっか…。ごめんね」


太陽に照らされ、きらきら光る金色の髪とシルバーのアクセサリーは、あたしには眩しすぎた。

それはまるで雲一つない、大っ嫌いな空のよう。

それなのに、なぜかきみのことは嫌いになれなかった。