それから、颯斗のお母さんはいろいろな質問をしてきた。 どっちが告白したとか。 どこが好きだとか。 まるで、高校生のガールズトークみたいで、恥ずかしかったけど、話すにつれて楽しくなっていった。 「それじゃ、そろそろ失礼するわ。はーくん、あんまり迷惑かけちゃダメよ」 「おねーちゃんばいばい!」 にっこり笑顔のユウくん。 辛い毎日を送っていたのが嘘のよう。 「ばいばい」 あたしも同じように微笑んで、胸の前で小さく手を振った。