「だったら…悪いかよ…」 そっぽを向いた颯斗は、耳まで真っ赤。 それがうつったかのように、あたしの顔も熱くなった。 鏡なんて見なくても分かる。 多分、あたしの顔、真っ赤だ。 「きゃー!!ユウくんの退院とはーくんに彼女ができたお祝いしないと!おばあちゃんにお赤飯炊いてもらうわね!」 「炊かんでいい」 美人さんって、おしとやかなイメージがあったけど、颯斗のお母さんは全然違う。颯斗の性格ってお母さん譲りなのかな…。