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(空が…)





スマホのゲームに夢中になっていて、気付かなかった。

すっかり暗くなってしまったその夜空を見上げる。



しまった。まずい。

こんなに暗くなるのが早いとは思わなかった。



りす公園のグランドで待ってる。

何時になっても、待ってる。



…そう言ってしまったが、こんな夜道を一人で歩かせる事になってしまう。

高校から徒歩10分の場所だけど、悪い事をした。

もっと近い場所にすればよかった。

学校に戻ろうか。

いやいや、学校近辺だとあの宇宙人みたいなクソヤローに嗅ぎ付かれる。

それは勘弁。

だから、学校から少し離れた場所で話をする事にしたんだ。



…それに、ここでずっと待ってると言った以上、ここを離れるワケにはいかない。





グランドでは、後輩でもある少年団のちびっこ達が練習している。

ここに到着した時はすでに練習真っ最中で、それを傍のベンチに腰掛け眺めていた。

今はもう撤収準備に入っている。



懐かしい。

あれから…四年か。



過去の記憶と重ねてその光景を眺める。

すると、顔見知りのおじさんが傍にやってきた。



「おっ!瞳真か?」