「部活のことあるし」

「あ…そう。そうだよね…」



『話せないと困る』に、ちょっとでもドキッとしてしまった。

何か期待してしまった…。

そんな自分が恨めしい…。



私、まだ好きなんだな。

そりゃ、あれからまだ数日しか経ってないもん。

そんな、すぐに忘れるなんて出来ないよ。



でも…私の『これから』のために。



『想い』は捨てて、忘れて。

昔みたいに『仲間』としてやっていくんだ。





「ご、ごめん…気を付ける」

「…何を?」

「あ、いや、いろいろと…」





蓑島くんに触られないように、気を付けます。






って、何…。





「いろいろって何だよ。…で、俺、何かした?」

「し、してない!詳しい話は聞かないで…気を付けます…」

「だから、何を気を付けるんだよ」

「………」

普段は『あ、そう…』で済ませるのに、何でしつこいのよ!







…『これから』のために。

真っ直ぐ行こう。どこまでも。