強く吹く風にまぎれて 昼休み終了のチャイムが 鳴っている。 その音を 目で確かめるみたいに ぼんやりとした曇り空を見上げて 樹也は云い出した。 「午後、サボるか」 「え……!?」 つられて空を眺めてたあたしの腕をつかんで すたすた歩き出した。